前回に引き続き、初めて特許事務所に就職する方(未経験者)で、特許事務所の面接に対する対策をお教えします。
今回は、面接で行われる試験の内容について説明していきます。
面接の試験内容
試験は、応募する特許事務所によって全く違います。
例えば、
①高校の試験レベルの知識を問う筆記試験
②専門知識を問う筆記試験
③英語能力を問う問題
などがあります。
①高校レベルの筆記試験
高校の物理や化学の定期試験レベルの内容が出されることがあります。
研究者などからの転職であれば、まず楽勝です。
機械・電気系の弁理士などであれば、高校物理の試験、
化学系の弁理士などであれば、高校化学の試験が出されます。
機械系の弁理士に、化学の試験を出すといった卑怯なことはありません。
単なる嫌がらせになりますから…。
②専門知識を問う筆記問題
研究者であれば、専門的知識を問われる試験が出されることがあります。
例えば、「(研究者の研究分野周辺の専門用語が多数列挙されていて )それらの専門用語をついて100文字以内で説明せよ。」や
「修士課程の論文内容をわかりやすく、200文字以内で説明せよ。」
などがあります。
自分がやってきた研究内容や勉強内容を一度復習しておくことをお勧めします。
③英語能力
試験では、英語が得意な面接官がいると、英会話ができるかどうかを試す意味合いで、
いきなり英語で話しかけられたりするケースもあります。
ただ、このケースは、英語に自信がある応募者に対してですので、
あまり心配しなくてもよいと思います。
心配でしたら、英語で簡単に自己紹介できるように練習しておけば、
パニックにならずにすむかもしれません。
基本、TOEICの点数で、判断することが多いですので、
この英語試験は、技術者には少ないと思います。
TOEICの点数は高ければ高いほど有利です。
受けておいてください。
TOEICの目安
800点や900点クラス:
技術系の未経験者では、まずいませんので、無敵です。
700点クラス:
慣れれば、(優しい)外国人との会話もできるクラスですので、
かなり好評です。
600点クラス:
時間はかかるが、英語のリーディングはできるクラスですので、問題がありません。
500点:
平均クラスです。正直に点数を言ってください。
マイナスにはなりません。
これから、一生懸命頑張りますと言って、英語を勉強する意欲を出せればOKです。
400点クラス以下:
英語に触れる職業としては、少々まずい点数ですので、
その場合は受けていないと言って、誤魔化した方が良いかもしれません。
TOEICを継続して受けて、500点を取ることをお勧めします。
最後に
特許事務所の面接は、面接官(所長や上司)も面接のプロではありませんので、
それなりの対策をすれば、勝率はグンと上がります。
怠りないようにしていただければ幸いです。