今回は、第8話です。今回はパテントトロールがメインのテーマです。月夜野食品の商品が、ある特許を侵害しているとして、「総合発明企画」の代表である芹沢(鶴見辰吾)が月夜野食品に乗り込んできて、1億円の和解金の支払いを要求します。その話合いの中で、過去に、芹沢と月夜野食品の高梨部長(常盤貴子)が、パテントトロールの「太陽新社」に関与していて、二人が、研究者である中野(板尾創路)の特許を勝手に奪った(すなわち、権利者や発明者の名前を太陽新社やその関係者に勝手に書き換えた)過去を明らかになります。しかし、芹沢は当時の黒幕(顧問)だったが表に出ていなかったためしらばくれて、芹沢の悪事を知らない高梨部長(太陽新社の取締役として公表されている)のみが矢面に立たされる事態になってしまいました。果たして、芹沢の悪事をばらせるか…。詳しい内容は、公式HPそれってパクリじゃないですか?|日本テレビ (ntv.co.jp)をご覧ください。
つっこみどころ1
弁理士でない芹沢は、太陽新社の代理人になることは出来ません!
過去の真相として、芹沢は、太陽新社の代理人として、出願人を「中野」から「太陽新社」に変更する名義変変更届なる書類を特許庁に提出して、特許の名義を勝手に書き換えました。そして、そのときのことを、月夜野食品の担当弁理士である又坂弁理士(ともさかりえ)は、「弁理士でもないのに、変更手続きをするなんて!」と、断罪しています。
しかし、名義変更の手続ができるのは、当事者(中野本人か、太陽新社)か、代理人のみであり、代理人は弁理士か弁護士しかなれません。そのため、芹沢が代理人として、名義変更手続を特許庁に実施して、手続き却下され、変更は認められせん。
そもそも芹沢が代理せずとも、太陽新社が名義変更の手続きを直接できますので、わざわざ芹沢を代理人に指名する意味が分かりません。
つっこみどころ2
中野研究員は、書類を確認してから、ハンコを押しましょう。
中野が、太陽新社と芹沢に騙されて、特許を取られました。その真相の中では中野は、その当時忙しくて、かつ、多量のハンコを押す書類があったため、中身を確認せずうっかり特許を譲るという書類にハンコを押してしまったということです。これは、社会人として、失格です。ハンコを押すには、まず、その書類を確認するのが当然です。研究者だけでなく、社会人として当然の行為です。これで、中野が騙されたというのは、言い訳にもなりません。太陽新社が、書類を偽造し勝手にハンコを押したというのであれば、太陽新社が詐欺行為をしていたと言えますが、そうではありません。これは中野のうっかりが原因です。