中国の特許関連は、専利といって、特許、実用新案、意匠の3つを含みます。
今回は、この専利を調査するための方法やサイトなどを紹介します。
中国の専利を調査する方法
以下の3つが考えられます。
(1)中国特許事務所による所内調査
中国代理人によって調査してもらう方法です。
(2)中国人スタッフの活用
調査の方法(検索式の立案やデータベースの選定など)は、自らが行い、中国人スタッフに、検索した中国特許文献を判断してもらう方法です。
(3)国家知識産権局専利検索諮詢中心への委託
国家知識産権局専利検索諮詢中心とは
1993年に設立されたSIPO(中国国家知識産権局)の下部組織です。
大きな特徴として、
・SIPOの審査官が担当します。
・検索結果は、検索に用いたキーワードやIPCが示されるが、検索式は示されない。
・検索結果の文献には、国際調査報告と同様に、X,Y,Aなどが付されます。
・検索種類としては、新規性検索、無効資料検索、テーマ検索の3種類があります。
(テーマ検索は、ある技術テーマについて広く調査するため、初歩的な技術動向検索に利用することに適しています。)
・費用は、検索種類、専利種別(特許、実案、意匠)、納期(10営業日、5営業日など)によって変わりますが、約3~10万円程度になります。
中国知財関連DB
中国の専利を検索するデータベースとして、代表的なものを以下に紹介します。
・SIPO
・ShanghaiIPO
SIPO、CNIPR、ShanghaiIPOは、国家知識産局の下部組織である知識産権出版社(IPPH;Intellectual Property Publishing House)から、データを取得しています。
費用は、原則無料ですが、高度な検索機能を使用したい場合は、一部有料になったりします。
各検索DBの機能を比較したサイトを下記に紹介しますので、ご参考までに。
使い勝手などの面から、CNIPRを利用している人が多いようです。
そのほかの検索サイト
専利以外の検索サイトの代表的なものを紹介します。
・非特許文献の検索サイト
中国知網
・知財判例の検索サイト
中国裁判文書ネット
・商標の検索サイト
中国商標ネット