特許は、ほとんどが真面目な発明ですが、
時には、思わず笑ってしまう特許出願や、常人では理解できないトンデモな特許出願などが過去にはたくさんあります。
そんな一風変わった特許出願(B級特許)を紹介していきます。
ちなみに、紹介する特許出願は、あくまでも申請(出願)だけで、実際には特許登録されていないものがほとんどです。
(画像は、特許公報から抜粋しています。)
1.「逆さヒザ落とし」 特開昭57-148599
特徴
(1)相手の背中側から腹を両手でおさえる
(2)かつぎあげる
(3)カナディアンバックブリーカーぎみにする
(4)片ヒザを曲げて、相手を頭から落とす
(5)(6)背中をヒザに落とし、後頭部をマットに落とす。
説明
プロレスのきめ技が、発明となっています。
従来のプロレス技以上の技らしいです。
背中折り技の一種で、相手を痛めるだけでなく、決め技ともなるすばらしい複合技らしいですが、危険だとも書いてあります。
2.「かつぎ上げ落し固め」 特開昭57-148600
特徴
(1)相手の後ろ側から足をおさえながらまたの間に頭を入れる。
(2)そのまま相手をかかげ上げ、後方へ大きく投げ落す。
(3)相手の足をおさえながら、相手をマットにたたきつける。
(4)相手の足を離さずに、後転する。
(5)フォールする。
説明
これも、プロレスのきめ技の発明です。
相手を一撃でKOできるプロレスの大技であり、プロレスに大変貢献できます。
(1)~(5)がそのまま特許請求の範囲となっています。
3.「天気を晴天にする方法。」特開昭59-89600
(画像はイメージです。)
特徴
(1)最初に「今日晴天にしてください。」と述べる
(2)神道大祓全集に基づき、朝、昼、夕方、夜のお祓いを毎日行い、拝む。
説明
朝、昼、夕方、夜のお祓いは、「日拝詞、大祓詞、生産神祓、最上祓、最要祓、地鎮祭祝辞、山神祓」など多種多様でこと細かく決められています。
毎日、朝、昼、夕方、夜のお祓いを行うと、いつかは確実に晴天になるとのことです。
台風などであっても晴天にすることができます。
お祓いを毎日してもしなくても、止まない雨や台風はないので、いつかは必ず晴天になると、個人的には思うのですが…。
4.「太陽の壺」特開2002-238300
(画像は、イメージです)
特徴
材料は、ダイヤモンド鉱石で出来ており、なんと、光の加減で壺が消え、形が変化するらしいです。
絵柄は、教えられないようです。
説明
いかにも怪しい壺ですが、明細書によると、この壺はすでに100個完売しているようです。
真偽のほどは、不明ですが。
5.「就寝時に素敵な夢を見る支援システム」特開2005-34651
特徴
寝ている場所から見やすい位置に移動可能なパネル型テレビと、
光ディスクに記録されたデジタルデータの音声・画像編集機能を備えたパーソナルコンピューターと
により構成される、システム。
説明
要するに、パソコンを使って自分の好きな場面を編集して、繰り返し一晩中映像を流すというものです。
古典的な睡眠学習のようです。
それよりも、布団に書いてある女性の顔が気になります。