面白特許シリーズの第4弾です。
爆笑できる特許出願を紹介していきます。
今回は、不可能系シリーズです。
「宇宙戦艦空母」再表01/020164
特徴
フレミングの左手の法則とフレミングの右手の法則による相対的増幅を可能とした
直流エネルギー増幅装置を活用し、(中略)、
直流エネルギー増幅装置内蔵電磁推進ジェットエンジンを備える、宇宙戦艦空母。
説明
惑星間移動を可能とし、地球上において、空間を変幻自在に移動する事を可能とする宇宙戦艦らしいです。
しかし、原理は、フレミングの左手の法則とフレミングの右手の法則という中学生レベルの技術なのです。
ちなみに、図面80もあり、もっぱらプラモデルの組み立て説明ばりに部品がたくさん書かれています。
宇宙ステーション登場します。
「オーロラの創り方」特開平11-128549
特徴
水を入れた透明の器を鏡の上に置いて、鏡に向かって光を角度をつけて照射すると、
オーロラが見えるとのことです。
説明
明細書には、図面のどれがオーロラであるかはきちんと記載されていませんが、
たぶん、⑦と⑧がオーロラを指しているようです。
ちなみに、オーロラ発生装置という出願(特開平11-282340など複数、三菱重工業化学出願)もあります。
こちらは、上記の発明(?)と違って、専門的で本格的な装置です。
「不老不死薬」特開平07-242540
特徴
ゾルビン酸とデビドロ酢酸と安息香酸ナトリウムで構成された薬物。
毎日適量、径口投与の必要あり。
説明
ゾルビン酸、デビドロ酢酸、安息香酸ナトリウムは、化学の世界では、一般的に使われる薬品です。
このような一般的な薬品を3つ摂取し続けるだけで、老化を防止できるとのことです。
特許庁の審査では、その効果が立証されていない(特許法36条違反)とのことで、拒絶されています。
立証されたら、凄いことになります。
簡単に試せますので、興味のある方はどうぞ(責任は一切もちません)。
「不老不死薬」特開2008-163042
(画像はイメージです。)
特徴
ヒトiPS細胞初期化3遺伝子Oct3/4、Sox2、Klf4を取り出し増殖させて、
経口用で脳や人体に害のないようにして飲む、ヒトiPS細胞初期化3遺伝子利用経口。
説明
上の不老不死薬とは異なる発明者です。
これも、特許庁の審査で、実現できるものではないとして、拒絶されています。
なお、この発明者は、あきらめずに、不老不死薬をバージョン7まで作って、出願しています。
もちろん、すべて登録には至っていません。
「ハマII型永久機関」特開2002-115644
特徴
毛細管現象によって液体に与えられた位置エネルギーを、運動エネルギーに変えるハマII型永久機関。
説明
水を張った水槽に、毛細管を置くと、の毛細管現象で液体が下から上に上り、上から下へ落下して、液体が無限に巡回するらしいです。
冒頭の文書が「従来永久機関はあり得ないと考えられていました。」とありますが、今もあり得ないと考えられていますね。
ちなみに、発明の名称の「ハマ」は発明者の浜田氏の名前に由来していると思われます。