国によっては、第1国出願義務を課している国があります。
第1国出願義務とは、その国で完成した発明を、まず最初にその国に出願しなければ、外国に出願できないというものです。具体的には、アメリカ国内で完成した発明は、まず最初にアメリカに出願しないと、アメリカ以外の国に出願できません。
この義務に違反した場合は、その国の特許権が取り消しになったり、違反者に対しては、罰金、刑事罰が科される可能性があります.
今回は、第1国出願義務を課している国を紹介します。
国 | ○ 義務あり、×義務なし | 根拠 | 参照ホームページ |
日本 | × | ||
アメリカ | ○ | 米国特許法第184条 | |
EPC(ヨーロッパ特許庁) | × | ||
ドイツ | × | ||
フランス | ○ | フランス特許法第L614条2 | https://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/chousa/pdf/zaisanken/1906kokusaikyoudou_all.pdf |
イギリス | ○ | 英国特許法第22条、23条 | https://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/chousa/pdf/zaisanken/1906kokusaikyoudou_all.pdf |
中国 | ○ | 中国特許法20条 | |
韓国 | × | ||
台湾 | × | ||
インド | ○ | インド特許法第39条 | |
シンガポール | ○ | シンガポール特許法第34条 | https://www.globalipdb.jpo.go.jp/laws/8488/ |
インドネシア | × | ||
タイ | × | ||
ベトナム | ○ | 政府決議122/2010/NDCP の23b 条 | http://www.jpaa.or.jp/activity/publication/patent/patent-library/patent-lib/201303/jpaapatent201303_043-048.pdf |
カナダ | × | ||
ブラジル | × | ||
ロシア | ○ | ロシア連邦民法第1395条 | https://www.globalipdb.jpo.go.jp/laws/11172/ |
南アフリカ | × |