今回から、面白特許のアメリカ版を紹介していきます。
アメリカ(US特許商標庁)でも、日本に負けない面白い特許が出ています。
ちなみに、今回紹介するアメリカ面白特許は、日本の面白出願とは異なり、
正式に、特許になったものを紹介します。
特許庁の審査をクリアしたものです。
アメリカは、自由で寛容な国だと感心してしまいます。
温室ヘルメット
USNo.4,605,000 (登録日1986年8月12日)
符号:12ドーム、14頭、16人、18デバイス、30フィルター、32植物、34鉢、38棚、52ヒアリングデバイス、58口
特徴:
透明のドーム(ヘルメット)に、植物と鉢を固定する手段、外気を出し入れするフィルター手段などを備えるヘルメット。
説明:
何のために、こんなものを作製したのか、特許明細書に書いていないので、不明です。
シンプルで使いやすいとは書かれていますが、使う勇気のハードルがものすごく高いです。
そもそも、植物がなぜサボテンなのか?
使用中に転倒することを想像するだけでも、痛くなります。
人以外の動物の時間をキープする時計(犬時計)
USNo5,023,850 (登録日1991年6月11日)
符号:10犬、12リストウォッチ、14ストラップ、68人の時間、70動物時間(DDは、Dog Daysの略)、72軸
特徴:
人の寿命を動物の寿命で割り算した数値の倍率のペースで進む時計。
説明:
例えば、犬時計としたい場合は、人の寿命(77歳)を犬の寿命(11歳)で割った数値の倍率(すなわち、7倍)のペースで早く進むように設計された時計です。
他の動物の例として、猫時計などにすることもできるそうです。
はたして、図面のように、犬が時計を見るのでしょうか?
タイマー付きフォーク
USNo5,421,089 (登録日1995年6月6日)
12ディナーフォーク、14頭、16歯、18ハンドル、40緑色LED、42赤色LED、52数字表示
特徴:
堅いディナーフォークと、カウントダウンタイマーと、回路と、緑色LEDと、赤色LEDと、表示装置と、電源とを備えるフォーク。
説明:
早食いは、ついつい食べ過ぎて肥満の原因になります。
それを防ぐための道具です。
このフォークを使って食べると、センサーによって赤色LEDが点灯するとともにタイマーが作動してカウントダウンが始まります。この間は、食べてはいけません。
カウントダウンが終了すると、緑色LEDが点灯します。この間、食べることができます。
食べると、再度赤色LEDが点灯します。これを繰り返します。
カウントダウンによって、食べるタイミングを遅らせて、食べ過ぎを防ぎ、健康になるというわけです。
じれったい食事になりそうです。
カツラぶっ飛び装置
USNo5,372,549 (登録日1994年12月13日)
1キャップ、2ばね、3aフック、3bフック止め、4かつら、5トリガー
特徴:
キャップ、かつら、ばねを備えるかつらぶっ飛び装置。
説明:
どういう発明なのかは、一目瞭然ですね。
他人を驚かし、楽しませるための装置とのことです。
アメリカ人らしい発明?です。
パンティストッキング
USNo5,713,081 (登録日1998年2月3日)
12パンティ部分、14足部分、16股あて、22ウェストバンド
特徴:
パンティ部分と、3つの足部分とを備えるパンティストッキング。
説明:
ストッキングの足に伝線が入った場合でも、予備の足で対応できる優れモノです。
従来のストッキングだと、もう一つ新しい予備を持ち歩く必要があって、面倒でしたが、このストッキングだと、予備が必要なくなり、便利になるとのことです。
3本目の足は、一応、股あて16aにあるポケットに収容できるようです。
ただ、彼女がこれを履いている姿を見てしまうと、
100年の恋も冷めてしまう気がします。