今回は、初めて特許事務所に就職する方(未経験者)で、特許事務所の面接に対する対策をお教えします。
対象は、20代や30代で技術系(弁理士や特許技術者)の未経験者としています。
原則、採用試験は、書類審査→面接審査(1回)です。
一般的な採用方法です。
面接では、所長(またはパートナークラス)、直属の上司(指導員)になる人が2~3人出席します。
①志望動機や経歴などの質問、②技術(専門知識)や英語能力に対する試験などを行います。
元気に!積極的に!
面接で、重要なのは、大きな声で、ハキハキと答えること、
質問事項は必ず用意して積極性をアピールすることです。
技術系の未経験者は、特許の仕事(明細書作成)は、まったく出来ませんので、
はっきり言って、仕事レベルは、応募者全員が横並びです(年齢面などは除く)。
大企業みたいに明確な採用基準もありませんし、面接もたった一回だけですので、
正直言って、面接官の直感で決まります。
ずばり、「この人と一緒に仕事したいか、したくないか」です。
面接官は、採用した応募者に手間ひまをかけて指導して、
一人前の特許技術者や弁理士にする義務が生じます。
元気がない人、積極性がない人などとは、一緒に仕事をしたくないですし、
手間をかけたくありません。
面接時間の30分くらいは、無理やりでも元気な人を演じてください。
積極性をアピールするためには、質問です。
かならず、最後に「質問は?」と聞かれます。
何でも良いので、2~3は質問してください。
ただ、質問事項はもっと用意しておいてください。
はじめに、面接官が、事務所紹介をしますので、
その時点で、質問事項が無くなったのでは、困ってしまいます。
応募する特許事務所を調べる
特許事務所(個人事務所は除く)は、ホームページを持っていますので、必ず見ておきましょう。
特許事務所のクライアント(取引先)や得意な技術内容も調べておいた方が良いでしょう。
特許庁のプラットフォーム(特許情報検索サイト)で、「代理人」のタブを指定して、事務所の名前か、所長の名前を入力して検索してください。
大手特許事務所だと、非常に多くの数がヒットしますので、クライアント名だけを数個覚えておくとよいでしょう。
面接官から、その特許事務所に関する事や印象などを聞かれる可能性が十分にあります。
その際に、ホームページ以上の内容のことを話すと、印象が良くなります。