日本の国立極地研究所などが、地質年代の名称として提唱した「チバニアン」が、
無関係の一般人（千葉県市川市在住）によって、商標登録されていました。
そのため、情報・システム研究機構が、登録商標の一部を取り消すよう異議申し立てをしており、
今月１日付で、特許庁が取り消しを認める決定をしました。
問題となった一般人の登録商標
商標登録：第５９２９２４２号
登録日 ：平成２９年３月３日
登録商標： チバニアン （標準文字）
対象商品：第１４類 貴金属，宝玉及びその原石並びに宝玉の模造品，キーホルダー，宝石箱，身飾品，貴金属製靴飾り，時計
第１６類 紙類，文房具類，印刷物，書画
第２８類 おもちゃ，人形，愛玩動物用おもちゃ，囲碁用品，チェス用品，運動用具，釣り具
注意点
今回、情報・システム研究機構が異議を申し立てて、取り消しになったのは、第１６類の印刷物のみです。
「チバニアン」の商標をおもちゃなどに無断で使用することは、この一般人の商標権侵害に該当しますので、できません。
補足
この一般人は、今年の６月２日に、商願２０１７－７４４８１として、同じ商標「チバニアン」で、対象商品を
第３０類：ぎょうざ，しゅうまい，すし，たこ焼き，弁当
第３２類：清涼飲料，果実飲料，飲料用野菜ジュース，乳清飲料
で出願しています。
地質年代の名称とは全く関係ない商品ですので、これらも登録されると予測されます。
ベストライセンス社は？
商標に絡む問題としてよく出てくるのが、ベストライセンス社です。
期待を裏切らず、この会社も、チバニアン関係で商標出願していました。
商願2017-080541です。
商標「ＣＨＩＢＡＮＩＡＮ」で、対象商品はたくさんありすぎて、ここでは書くのを省略います。
いつもどおり、出願手数料を払っていないようです。
画像出典:http://www.yomiuri.co.jp/science/20171113-OYT1T50037.html