FOPISER(フォピサー)とは、特許庁が新しく開始した、外国の特許情報を提供するサービスのことです。
「Foreign Patent Information Service」の略称です。
平成27年8月7日から開始
特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で提供していなかった外国の情報を手に入れることができます。
具体的には、下記の外国の情報です。
特許・実用新案文献:ロシア、台湾、オーストラリア、シンガポール(平成27年12月24日追加)
意匠文献 :ロシア、台湾
商標文献 :ロシア、台湾、OHIM(欧州)
(ちなみに、J-PlatPatでは、アメリカ、欧州、中国、韓国、イギリス、ドイツ、フランス、スイス、カナダの特許の情報;アメリカ、韓国の意匠の情報を提供しています。)
特徴
無料です。
提供時間は、特許庁開庁日の9時~20時です。
日本語の画面で、検索できます。
番号(出願番号、公開番号、登録番号)、公開日、国際特許分類、出願人/権利者、分類情報、キーワード(ただし、英語で入力)などで検索することが可能です。
機械翻訳により、日本語でこれらの文献を照会することができます。
キーワード検索できる項目は、特許情報のうち、「発明の名称」、「要約書(抄録 )」のみとなります。特許情報の明細書全文ではありません。
J-PlatPatと、フォピサーとの違い(特許情報)
提供している文献の国(上記)が異なります。
J-PlatPatでは、外国については、抽出される文献の書類は、要約書(抄録)のみです。
日本語(和文)と外国の原文との両方が抽出されます。検索のキーワードは日本語で入力します。
フォピサーでは、要約書以外にも、明細書本文が抽出されます。
日本語は抽出されず、外国の原文が抽出されます。検索キーワードは英語で入力します。
検索結果の上に「言語を選択」のタブが表示され、このタブで「日本語」を選択するだけで、日本語に機械翻訳してくれますので、容易に明細書全文のチェックが可能になる優れものです。
フォピサーでは、外国文献の明細書全文を見ることができますので、外国の特許対策にも使用できると思います。