面白特許シリーズの第8弾です。
爆笑できる特許出願を紹介していきます。
今回は、タイトルがはっとする特許です。
「馬」特開平10-127947
http://www.minnano-jouba.com/
【特徴】
(1)世界中の各国の中央競馬からの情報を集めるホストコンピューターと、メイン通信衛星と、民間衛星と、インターネットなどからなり、
(2)金のやりとりは現実世界ルールにのっとって行い、ゲーム情報上では架空の金が動くものとし、
(3)情報は、世界中の各国の中央競馬に集められるものとした、馬情報の通信機器。
【説明】
要するに、世界中の馬の情報をホストコンピュータに集めて、それで、インターネット上で、競馬ゲームをするというものです。
タイトルだけを見れば、怪しい発明かと思いますが、内容は真面目です。
「海水」特開2014-076274
http://japan-newtrend.com/
【特徴】
競技場のプールの水に塩を混ぜて、比重を上げ、
プールにおける水泳関連の選手の体重の比重を相対的に下げることによって、
水泳関連の選手の行動をより自由・活発にする方法。
【説明】
水泳関連の選手とは、水球の選手を指しています。
「水球」を健全なスポーツとしてとらえ、「水球」の持つ球技としての面白さ、魅力を、より一層増す方法、というのが本件の問題意識とのことです。
明細書を読むと、発明者は、水球を愛していることが分かります。
「福祉の思想を生む石鹸」特開平10-310797
【特徴】
石鹸を亀に見立たてて、その背に数ミリの楕円形の窪みをつけ、
小さくなった石鹸(親亀)を新しい石鹸(子亀)にしっかりくっつける(子亀が親亀を背負う)ことで
資源の無駄を一切無くすと同時に、これからの健全な福祉社会の育成を連想させる構造。
子亀(新しい石鹸)が親亀(小さくなった石鹸)をしっかりと背負う姿がこれからの健全な福祉社会の育成を連想させるデザインになっています。
【説明】
要するに、使用済みの小さい石鹸を新しい石鹸に重ね合わせた発明です。
石鹸を使う人なら、一般的にすることであり、なんら目新しいものでもなんでもない気がします。
ちなみに、「子亀(新しい石鹸)が親亀(小さくなった石鹸)をしっかりと背負う姿」と書いていますが、
大きさからいうと、親亀が新しい石鹸ではないでしょうか?
「殿様コタツ」特開2000-146187
【特徴】
特徴上の図面のように、コタツの台を天井からつるして、コタツの足を0本にした殿様コタツ。
【説明】
コタツの足を0本にすることによって、コタツ内部が極めて開放的空間となり、これまでにないほど快適にしたものです。
ただ、なぜ「殿様コタツ」なのでしょうか?
その説明はありませんでしたので、謎です。
「墓地」特開2005-290820
【特徴】
駅近くの鉄道高架下空間に設けられた墓地。
さらに、1階が駐車場とされた墓地。
【説明】
この墓地では、「交通の便が良く、わだかまりのない自然な気持ちで墓参りできる」ようです。
上に電車が走っていて、下に車が駐車しているようなところでは、わだかまりなく自然な気持ちで墓参りできる人は限られているような気がします。